ビジネスマン格闘技団体 CHANGE

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持田選手 インタビューさせて頂きました

【月刊CHANGE 1.0】(全10ページ)

​​天国の両親に捧げた、50代最後の戴冠劇。
​そして男は60歳(還暦)のリングに立つ。
​[対談] 持田 選手(MWAインターナショナル王者)× 菅野 和彦(CHANGE CEO)

「負けたら、引退するつもりだった」
覚悟の果てに掴んだ栄光。50歳を超えてなお、男は進化する。

「淘華(とうか)」。それは、厳しい競争の中で淘汰されず、最後まで華やかに咲き誇るという意味を込めた、持田の造語だ。
50代最後のタイトルマッチ。MWAインターナショナル選手権試合。
彼はこの一戦に、格闘家としての「死」を懸けていた。
しかし、運命のゴングは彼をリングに縛り付けた。チャンピオンという鎖で。
現在60歳。今なおリングで輝き続ける男の、魂の独白。

スーツ姿で静かに佇む持田選手。ビジネスマンとしての渋みと、格闘家としての殺気が同居している。
​(本文・対談)

菅野 持田さん、還暦おめでとうございます。そして、現役続行、本当に嬉しいです。今日は持田さんが掲げる「淘華(とうか)」という言葉について、じっくり聞かせてください。
​持田 ありがとうございます。「淘華」……これは私の造語なんです。「淘汰」という言葉がありますよね。不要なものが削ぎ落とされ、消えていくこと。ビジネスも格闘技も、長く続ければ続けるほど、仲間は減り、時代に淘汰されていく。

​菅野 ええ、厳しい世界です。
​持田 でも、ただ生き残るだけじゃつまらない。淘汰の波に抗いながら、そこで「華」であり続けたい。枯れて残るのではなく、咲いて残る。そういう選手でありたいという願いを込めているんです。
​菅野 「淘汰されない華のある選手になれ」。まさに今の持田さんそのものですね。
​持田 若い頃は強さだけを求めましたが、この歳になると「在り方」が問われます。CHANGEのリングもそうですが、ただ勝てばいいという場所ではない。
​菅野 おっしゃる通りです。観客はお客様であり、我々はプロとして何かを持ち帰ってもらわなければならない。

​持田 ええ。だからこそ、泥臭くてもいいから「華」が必要なんです。傷だらけになっても、立ち上がる姿に人は華を感じる。私が60歳になってもリングに上がるのは、同世代のビジネスマンたちに「俺たちはまだ枯れてないぞ」と伝えたいからかもしれません。

菅野 あのMWAインターナショナル選手権での戴冠。ベルトを巻いた瞬間、持田さんは天を仰いでいました。あそこには、誰がいらっしゃったんですか?

​持田 両親です。父と母。二人とも、私がこのベルトを巻く姿を見る前に旅立ってしまいました。
​菅野 そうだったんですね……。

​持田 ずっと、見せたかった。親不孝な息子が、こうして一つの道を極めて、勲章を手にした姿を。あの瞬間、やっと報告できた気がしました。「親父、お袋、獲ったぞ」と。リングの照明が眩しくてね、それが天国からの光のように見えたんですよ。

菅野 あの試合は「オーバー50(50歳以上)」のタイトルマッチでした。世間一般ではシニアの括りかもしれませんが、リング上の熱量は凄まじかった。

​持田 50歳を過ぎてのタイトルマッチというのは、若者のそれとは重みが違うんです。
​菅野 重み、ですか。

​持田 ええ。背負っているものが違う。会社、家族、部下、そして自身のプライド。負ければ「いい歳をして」と笑われるかもしれない。それでも上がる。あのリングは、お互いの人生の「答え合わせ」のような場所でした。

​【「風車の理論」を捨てた夜】
菅野 試合展開について聞かせてください。私はてっきり、持田さんはアントニオ猪木さんの「風車の理論」でいくと思っていました。

相手の力を利用して、のらりくらりと受け流し、最後に極めるような。
​持田 (笑)。ええ、最初はそうするつもりでした。猪木さんのように、風車が風を受けるように相手の力を吸収して、自分のエネルギーに変える。それが「大人の戦い方」だと準備していたんです。
​菅野 しかし、蓋を開けてみれば……。

​持田 ゴングが鳴った瞬間、全部吹き飛びましたね。「策」なんて小賢しいこと言ってる場合じゃないと。相手の気迫に触れた瞬間、私は風車の理論を捨てました。真っ向からの打ち合い。ノーガードの殴り合いです。


菅野 見ていて鳥肌が立ちましたよ。技術を超えた、魂のぶつかり合いでした。
​■ P.7 【背水の陣:「負けたら引退」】

菅野 実は試合後にお聞きして驚いたのですが、この試合に「引退」を懸けていたそうですね。
​持田 はい。誰にも言っていませんでしたが、自分の中では決めていました。「このタイトルマッチで負けたら、潔くグローブを置こう」と。

​菅野 それほどの覚悟だったんですね。
​持田 50代最後でしたから。ここで結果が出なければ、引き際だと。だからこそ、小細工なしの打ち合いを選んだのかもしれません。最後の試合になるなら、綺麗に負けるより、泥臭く散りたいと。
​菅野 その「死ぬ気」の覚悟が、結果としてベルトを引き寄せたのかもしれませんね。

菅野 しかし、勝ってしまいました(笑)。チャンピオンになってしまった。
​持田 そうなんです(笑)。引退するはずが、ベルトという一番重い鎖に繋がれてしまった。チャンピオンが防衛戦もせずに引退なんてできませんからね。

​菅野 それで、60歳になった今もリングに上がり続けているわけですね。
​持田 皮肉なものですが、最高の誤算です。ベルトが私を老けさせてくれない。還暦を迎えて、赤いちゃんちゃんこの代わりに、このチャンピオンベルトを巻いている。こんな幸せな60歳はいませんよ。

菅野 最後に、全国のビジネスマン、特に同世代の方々にメッセージをお願いします。
​持田 「年齢を言い訳にするな」なんて偉そうなことは言いません。ただ、「華」を忘れないでほしい。会社の中でも、家庭でも、そして趣味の世界でも。自分が咲ける場所があるなら、枯れるまで咲き誇ってください。

​菅野 「淘華」ですね。
​持田 はい。淘汰されるのを待つのではなく、自ら輝いて、必要とされる存在であり続ける。私は体が動く限り、このリングでそれを証明し続けます。
​菅野 持田さんの防衛戦、楽しみにしています。今日はありがとうございました。

​【編集後記】
「負けたら引退」。その言葉の裏にあったのは、決して後ろ向きな諦めではなく、退路を断って前に出るための究極の生存戦略だったのだろう。
風車の理論を捨て、真っ向勝負を選んだあの日、持田選手は「老い」すらもKOしたのだ。60歳のチャンピオン。その華は、これからさらに艶を増していくに違いない。(CHANGE編集部)

 

 

【PROFILE】
■ 参戦選手・企業プロフィール
持田 伍秀(もちだ・いつひで) 株式会社 鈴美商事 統括店長
CHANGE参戦ファイター。MWAインターナショナル王者。

「淘華(とうか)」を信条とし、50代最後のタイトルマッチで悲願の王座奪取。アントニオ猪木を敬愛しつつも、最後は己の魂で殴り合う熱きファイトスタイルを持つ。負けたら引退の覚悟を乗り越え、現在は60歳の現役王者として防衛ロードを歩む。

【企業・事業概要】 東京都大田区を拠点に、自動車のトータルサポートを展開。 「クルマ買取・販売のアップル(Apple)」の運営をはじめ、関東運輸局長認証の整備工場として、車検・点検・整備まで幅広く対応する。 確かな技術と信頼で、地域のお客様の愛車を支える「クルマのプロフェッショナル」。

会社名: 株式会社 鈴美商事

役職: 統括店長

店舗名: セルフ多摩川店

所在地: 〒146-0093 東京都大田区矢口 3-8-12

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