「逃げちゃダメだ」の呪縛を解き放ち、40代のサードインパクトを巻き起こせ。
【月刊CHANGE WEB版 2026年2月号 特別ロングインタビュー】

「逃げちゃダメだ」の呪縛を解き放ち、40代のサードインパクトを巻き起こせ。
覚醒した 福島シンジ。
EVインフラの最前線から、その狂気と情熱の正体。
文:月刊CHANGE編集部
プロローグ:1998年4月4日の記憶
「人は歩みを止めた時、挑戦を諦めた時に年老いていくものと思います」
1998年4月4日、東京ドーム。 燃える闘魂・アントニオ猪木が引退試合のリング上で残したこの言葉は、当時中学に入学したばかりだったある少年の心に、消えることのない火を灯した。
それから約30年。少年は大人になり、社会の荒波に揉まれ、責任ある立場に立った。 しかし、その火は消えるどころか、静かに、だが確実に業火となって燃え盛っていたのだ。

男の名は、福島真司(フクシマ シンジ)。
入場曲『残酷な天使のテーゼ(メタルVer)』が会場に轟く、彼はCHANGEというリングが産み落とした、最も純粋で、最も危険な「格闘技の申し子」なのだから。

第1章:EVインフラの夜明けを走る男
リングを降りれば、福島は日本の自動車社会の未来を背負うビジネスマンだ。 現在の仕事は「EV(電気自動車)充電インフラの提案」。 脱炭素社会へ向けて自動車業界が100年に一度の大変革期を迎える中、その血管とも言えるインフラ構築の最前線に彼は立っている。
「色々と仕事はしてきましたが、とどのつまり、自分のキャリアにおいて車関係は切り離せないんです」
福島はそう語る。趣味は「車全般」であり、将来の夢は名車「TOYOTA 2000GT」を所有すること。 根っからの車好きである彼にとって、これからの時代を作り上げる社会インフラ構築の黎明期(れいめいき)に第一線で携われることは、単なる業務ではない。これまでの人生経験をすべてぶつけるに値する、壮大なプロジェクトなのだ。
平日はスーツを纏い、緻密な戦略と提案力でクライアントを唸らせる。 その姿は、まさに有能な「企業戦士」。 しかし、彼の中には、デスクワークだけでは決して満たされない、野生の血が流れている。

第2章:雪山を制した「ガチ勢」のフィジカル
身長170cm、体重60kg。 一見すると標準的な体格に見える福島だが、その肉体のスペックは並大抵ではない。 その基礎を作り上げたのは、20代の頃に没頭したスノーボードだ。それも、ただのレジャーではない。「ガチ勢」としての活動である。
「山全体が僕らの遊び場でした。キッカー、グラトリ、アイテム、バックカントリー、地形……なんでもござれです」
整備されたコースを滑るだけでは飽き足らず、大自然の雪山そのものに挑み続けてきた。 不安定な足場でバランスを保つ体幹、恐怖心に打ち勝つメンタル、そして一瞬の判断ミスが大怪我に繋がる極限状態での集中力。 雪山で培ったこれらの能力は、リングという四角いジャングルにおいても強力な武器となる。 「所ジョージさんのように、いつまで経っても自由人でありたい」 そう笑う彼の笑顔の裏には、遊びを極限まで突き詰めた者だけが持つ、独特の太々(ふてぶて)しさと強さが宿っている。

第3章:30年の格闘技愛と、友との約束
福島を語る上で欠かせないのが、異常なまでの「格闘技愛」だ。 観戦歴は30年。闘魂三銃士、タイガーマスク、そしてあの日見た猪木の背中。
彼は単に試合を見るだけでなく、その技術、間の取り方、観客の煽り方に至るまで、すべてを脳内にインプットし続けてきた「マニア」である。 5戦2勝という戦績以上に、彼の動きには30年分のイメージトレーニングが凝縮されている。
そして、彼にはどうしても負けられない理由がある。 それは、小学生時代からの幼馴染であり、第42代OPBF東洋太平洋スーパーライト級王者・近藤明広選手の存在だ。
「彼はまだ現役のランカーとして、プロの厳しい世界で戦い続けている。そんな友人に、恥ずかしい姿は見せられません」
雲の上の存在になってしまった友。だが、戦う場所は違えど、闘志まで劣っているつもりはない。 「彼に負けないように。とにかく攻める」 友の背中を追いかけ、福島はCHANGEのリングに上がる。その拳には、友情とライバル心が入り混じった、特別な重さが宿っている。
第4章:シンジ、覚醒。「サードインパクト」の始まり
なぜ、彼はCHANGEを選んだのか。 それは、CHANGEが「格闘技好きが一度は憧れる夢(入場曲やパフォーマンス)を全て実現できる場所」だったからだ。 ここでなら、自分の中の「何か」を解放できる。そう直感した。
リングネームは「黒企業戦士 福島シンジ」。 名前が「シンジ」である以上、コンセプトは決まっていた。 エヴァンゲリオンだ。

「逃げちゃだめだ! 逃げちゃダメだ!! 逃げちゃだめだ!!!」
作中の主人公・碇シンジが繰り返すこの言葉は、現代社会で戦うすべてのビジネスマンの叫びでもある。 理不尽な要求、終わらない残業、押し寄せる責任。 私たちは常に「逃げ出したい」という感情と戦っている。 だが、福島は逃げない。
「ヒトの粋にとどめておいたエヴァが、本来の姿を取り戻していく。そう、セカンドインパクトの続き、サードインパクトがここから始まる!!」
彼の言う「覚醒」とは何か。 それは、社会人としての常識、大人の分別、そういったリミッターをすべて解除し、純粋な闘争本能だけで動く「生物」へと戻ることだ。 40代。体力の衰えを感じ始める年齢? いや、福島シンジにとっては、ここからが全盛期(プライムタイム)なのだ。
エピローグ:CHANGEのリングで、彼は何を見るか
CHANGE CEO 菅野和彦は、この男についてこう語る。
「福島選手ほど格闘技、プロレスが好きで、毎回試合に熱意を持っている選手はいません。彼の知識と愛は本物です。今後も非常に楽しみにしています」
代表公認の「プロレス愛」。 勝利した暁には、会社のタオルを広げてPRをし、ベルトへの挑戦を表明すると宣言している。 会社への忠誠心と、個人の野望。 真面目さと、狂気。 静かなるインフラ整備のプロと、暴走するマスクマン。
この矛盾する要素が混ざり合った時、リング上で何が起きるのか。 それはまさに、制御不能の「サードインパクト」。
「逃げちゃダメだ」と自分に言い聞かせ、歯を食いしばって生きる全国のビジネスマンたちよ。 福島シンジを見よ。 彼は逃げていない。 攻めているのだ。人生という名のリングで、誰よりも激しく、誰よりも自由に。
5月17日、CHANGE 6.0。新しい「大人のヒーロー」が立っているはずだ。
