月間CHANGE2026年2月号-WEB版 なぜ歯科医経営者がリングで戦うのか??

月刊CHANGE 特別対談:歯科医にして現役ボクシング王者、大久保弘記のストイックな素顔に迫る
茨城県つくば市、研究学園駅近くの落ち着いた居酒屋。
今宵、月刊CHANGEの対談企画のために二人の男が顔を合わせた。
一人は、つくば市で「大久保デンタルオフィス」を開業し、歯科医として地域医療に貢献する傍ら、プロボクサーとしても活躍する異色の経歴を持つ大久保弘記。
そしてもう一人は、CHANGE代表の菅野である。同い年ということもあり、以前から親交を深めてきた二人。リラックスした雰囲気の中で、大久保の歯科医としての顔、そしてボクサーとしてのストイックな素顔に迫る対談が始まった。

菅野:大久保さん、こんばんは。つくば市は便利ですね。秋葉原からつくばエクスプレスに乗ったら、1時間もかからずに着いてしまいました。駅周辺も整備されていて、とても綺麗な街ですね。
大久保:こんばんは、菅野さん。遠いところわざわざありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。つくばは研究学園都市として発展してきた街なので、緑も多くて住みやすいんですよ。都心へのアクセスも良いので、最近は移住してくる方も増えています。
菅野:大久保さんとは同い年ということもあって、以前から親しみを感じていました。元々は萩原くんの紹介でCHANGEに出場してくれたのがきっかけでしたね。第2回、第3回大会と連勝して、その強さには驚かされました。大久保さんはフットワークがやばいと選手間で話題になっています(笑)

大久保:ありがとうございます。萩原くんには感謝しています。彼がCHANGEを紹介してくれました。
菅野:しかし、第5回大会では無念の1R終了後、腕の筋断裂でドクターストップとなってしまいましたね。あの時は本当に悔しかったでしょう。
大久保:そうですね。試合に向けてしっかりと準備をしてきただけに、怪我で試合続行不可能となった時は言葉になりませんでした。応援してくれた方々にも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも、これも勝負の世界。次の試合に向けて気持ちを切り替えました。

菅野:その不屈の精神、さすがです。萩原くんも「とんでもない強い選手を連れてきた」と言っていましたが、その言葉に嘘はありませんでしたね。
大久保:いえいえ、そんなことはありません(笑)。まだまだ未熟者です。
菅野:いやいや、謙遜しないでください(笑)。大久保さんのインスタグラムを毎日拝見しているのですが、歯科医院の2階にサンドバッグが吊るされているのを見ました。診療の合間にトレーニングされているんですよね?

大久保:はい、そうです。昼休みや診療後の時間を使ってトレーニングしています。
菅野:凄まじいストイックさですね(笑)。歯科医の仕事だけでも大変なのに、プロボクサーとしてのトレーニングもこなすなんて、並大抵の努力ではありません。
大久保:自分でも時々、「何でこんなことやってるんだろう」と思うことはありますよ(笑)。でも、ボクシングが好きだから続けられているんだと思います。それに、歯科医の仕事もボクシングも、どちらも自分にとっては欠かせないものです。
菅野:大久保さんはプロボクサーだけあって、技術も素晴らしいですね。特にディフェンスが鉄壁です。相手のパンチをことごとくかわして、隙を見て反撃するスタイルは見ていて惚れ惚れします。

大久保:ありがとうございます。ディフェンスはボクシングの基本ですからね。攻撃だけでなく、防御もしっかりと意識して練習しています。ボクシングはディフェンスと言っても過言ではありません。
菅野:そもそも、なぜボクシングを始めたのですか?
大久保:小さい頃は体が弱くて、メンタルも弱かったんです。何か嫌なことがあるとすぐに落ち込んでしまって、マイナス思考な性格でした。そんな自分を変えたいと思って、学生時代に色々なスポーツに挑戦しました。その中で出会ったのがボクシングだったんです。
菅野:なるほど。自分を変えるためにボクシングを始めたんですね。
大久保:はい。ボクシングは自分との戦いです。リングの上では誰も助けてくれません。自分自身の力で相手に立ち向かわなければいけません。ボクシングを通して、精神的に強くなれたと思います。

菅野:大久保さんの試合には、いつも歯科医院のスタッフさんが応援に来られていますよね。皆さん仲が良くて、素晴らしいチームワークだなと思います。
第2回大会の時はラウンドガールに熊田陽子さんが来ていましたので、試合後に勝利した大久保さんが
スタッフの方もリング上に上げらていて記念撮影をされていたのをまだ覚えています(笑)
大久保:はい、スタッフにはいつも感謝しています。彼らの支えがあるからこそ、歯科医の仕事もボクシングも頑張れるんです。

菅野:さて、次回のCHANGEでは、いよいよ江口選手との世界タイトルマッチが決定しましたね。はっきり言って、次回大会ナンバーワンの注目カードだと私は思っています。
大久保:ありがとうございます。江口選手は強敵ですが、絶対に勝ちます。タイトルを奪取して、応援してくれる皆さんに恩返しがしたいです。

菅野:頑張ってください!
対談は終始和やかな雰囲気で進み、大久保の歯科医としての情熱、そしてボクサーとしてのストイックな一面が垣間見えた。同い年ということもあり、互いに刺激し合いながら、それぞれの分野で高みを目指す二人の姿は、読者にも大きな勇気を与えてくれるだろう。次回のCHANGEでの大久保の活躍に、期待せずにはいられない。
【月刊CHANGE 編集後記:神の目も唸る、ビジネスマン格闘家の鏡・大久保弘記】
今月号の編集後記では、CHANGE3.0で解説を務めた前田日明さんの言葉と、自分自身が感じた大久保弘記選手への想いを綴りたいと思う。
前田日明さんといえば、数々の名勝負を生み出し、多くの格闘家を見出してきた「神の目」を持つ男だ。その前田さんが、解説席で大久保選手の試合を見て唸ったんだ。「この選手、ただ者じゃないな。プロで8回戦以上の実力があるんじゃないか?」と。
前田さんの言葉通り、大久保選手は現役のプロボクサーであり、歯科医でもある。しかし、その実力はプロの世界でも通用するレベルにあることを、前田さんは瞬時に見抜いた。
これだけのセンスを持つ選手が、ビジネスマン格闘技の世界にいることに、前田さんは驚きを隠せない様子だった。
大久保選手は、歯科医としての激務をこなしながら、プロボクサーとしてのトレーニングも欠かさない。そのストイックな姿勢と責任感は、まさにビジネスマン格闘家の鏡と言えるだろう。
リングに立つ以上は、プロもアマチュアも関係ない。必死に練習し、リングで戦う。それが大久保選手の信念であり、CHANGEの多くの選手、そしてビジネスマン格闘家にとっての見本となるべき姿だと思う。
歯科医として、プロボクサーとして、そしてビジネスマン格闘家として。三つの顔を持つ男、大久保弘記。彼の今後の活躍から、ますます目が離せない。
CHANGE 代表 菅野和彦
大久保弘記 プロフィール
歯科医師、プロボクサー、CHANGE 世界IWBC70キロ以下級王者、現役OFBスーパーウェルター級王者。
1982年生まれ、茨城県つくば市出身。日本大学松戸歯学部卒業。
2019年、つくば市研究学園に「大久保デンタルオフィス」を開業。「歯科医のイメージを払拭する、明るく、清潔で、ゆっくりできる空間」をコンセプトに、チーム医療による包括的な歯科治療と予防歯科に力を入れている。
学生時代にプロボクサーのライセンスを取得。現在も現役選手としてリングに立ち続け、OFBスーパーウェルター級王者のタイトルを保持している。
大久保デンタルオフィス
〒305-0816 茨城県つくば市学園の森2-23-5
TEL:029-869-8338
診療時間:月・火・木・金・土 9:30~18:00(休憩90分)
休診日:水曜・日曜・祝日
アクセス:つくばエクスプレス 研究学園駅より徒歩
駐車場:20台完備


